しのばず自然観察会より 2006-5 2006.05.15
5月の活動は 上野公園 下見調査 詳細は前号の通信参照
集 合 5月21日(日)午前10時 JR・上野駅公園口前 雨天実施
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物
6月の活動 環境週間記念公開観察会 上野公園自然と歴史的環境めぐり
と き 6月4日(日) 参加費 300円 雨天実施
集 合 午前9時(一般参加者は9時30分)JR上野駅公園口前(緑の旗が目印し)
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、「上野の杜事典」があると便利
新版・上野のお山を読む―上野の杜事典 出版記念の集いに向けて
しのばず自然観察会創立30周年を記念して「しのばず自然観察会」が企画・調査にあたり、谷根千工房から3月に出版された「新版・上野のお山を読む―上野の杜事典」の出版記念の集いを、6月4日の観察会終了後に計画しています。4月9日の観察会定例活動での意見交換では、「しのばず自然観察会」創立30周年記念を兼ねる、会費制がよい、差し入れ大歓迎、赤字分は観察会で補填するので内容は豊かに、夕食を自宅で取れるような時間配分(午後3時ころ〜6時)なので夕食を兼ねることはない、二次会に行きたい人はその場で有志を募ればよい、上野公園ガイドマップを当日も配布する。「事典」は会場で割引販売してはどうか、創立31周年記念は9月に上野公園を「事典」を持って歩くイベントを行うという意見が出ました。これを受けて、新版編集会議メンバーと相談しました。
もともと出版記念の集いは、新版の編集担当4名で打ち上げの会をもちたいねと話をしているうち、協力者も誘ってみようということになり、それなら出版記念の集いにしよう、しのばず自然観察会創立30周年記念も兼ねてはと話が広がりました。
場所は、上野桜木にある市田邸(芸大・和菓子の桃林堂の向かい側)を予約しました。市田邸は木造建築を保存活用しているところです。時間は、観察会が終わった後から、主婦が夕食に戻れるよう、午後6時過ぎに終わる計画です。場所が狭く時間も短いので、関係者+αの範囲で呼びかけ、あらかじめ出欠を確認して、当日は司会が全員の名前だけ紹介する、スライドを使って話を2題、地図や絵・写真を展示することにしました。なお会員には、別途案内を送ることにしました(他団体の皆さんをお招きできず、すみません)。
4月の活動 谷中霊園のスミレと崖の植物 から
4月9日(日)は風が少し強いものの快晴・温暖、春に誘われ35名が参加しました。会員の伊東清隆さんがガイド役をつとめ、桜の花が残る下、墓地の地面を見て回りました。確認したスミレの花は、花色が濃紫色のヒメスミレ、丸葉でやや大きな濃紫色の花をもつ外来種のアメリカスミレサイシン、薄桃色のアリアケスミレ、托葉があり茎が地上に目立つタチツボスミレ、淡紫色の花のヒメスミレ、濃紫色の花で側弁の奥に毛がないノジスミレ、若葉の裏が薄紫赤のコスミレ(葉が大きくなり、名は体をあらわさず)、葉の裏が淡紫赤で花色が濃紫色のスミレ(ただのスミレ)の8種類でした。
ニリンソウ |
午後からは、1年後にも大規模な改修工事が予定されるJRに面した崖地の植物を見て周りました。工事に際して移植が必要となると考えられているニリンソウが確認できたほか、別の場所にはユリの仲間の小さな芽生えが密生していました。樹木は数年前に伐採されていたので、落葉低木が散在していましたが、葉の展開前で、種類の同定には至りませんでした。今後、季節を追って、植物や小動物を確認して行く必要があります。
4月27日に小川が都庁・公園緑地部計画課をたずね、林計画係長と面談し、ニリンソウの写真を手渡しました。林さんによると、谷中霊園の改修は早くて平成20年度で、空いた墓地を中心に小スポットの公園化を進める、東側の崖は崩れている処もあるので、改修する。改修の具体的計画は、崖下の墓地移転による緩いスロープ化か、現在に近い垂直岸壁となるかは未定。いずれにしても、崖の一部が改修にかかるので、貴重な植物等への対応ができるとよい。ニリンソウについては、移殖等の具体的提案があるとよいとのことでした。
しのばず自然観察会の旗をつくりました!
しのばず自然観察会の緑の旗は、25年くらい前に当時の会員だった辺見公子さんがつくってくださったもので、長年会のシンボルとなってきました。今ではだいぶ汚れてきたのと、多少いたんできたので、スペアーの旗をつくろう、公開観察会の時には班ごとに目印となるような小旗があるとよいという声が高くなりました。4月の活動の折り、新保宣子さんが新旗つくりを引き受けてくださり、このほど完成しました。6月の活動でお披露目となります。
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