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しのばず自然観察会ニュースレター2011年分

しのばず自然観察会より 2011-12 2011.12.25

2012年 1月の活動 新春恒例 上野公園・不忍池野外観察会

新春恒例の公開行事、上野公園・不忍池野外観察会です。お誘い合わせの上、お越しください。
なお、公園の改修で、ボードワン像のあたりが通れませんので、コースの変更が必要です。旧水路めぐりが全コースはできませんが、できるだけ実施したいと思っています。
例年通り、水質の簡易測定を準備します。荷物の分担、受付など、ご協力ください。

会員集合 1月8日(日)午前9時(非会員は9時30分)  雨天実施
JR上野駅公園口前(緑の旗が目印)  解散は午後2時半ころ。
持ち物  筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、防寒は十分に。
終了後、谷中の作業所で通信の発送や予定の相談を行います。

2011年 12月の活動 不忍池水鳥観察とカウント練習 より

年末の不忍池水鳥調査の練習を兼ねて、じっくり水鳥観察をしましょうということで、12月11日(日)、穏やかな日和の中に6名が参加しました。例年に輪をかけて鳥の数の少なさ! 昔なら普通種で数も多く、人々が見向きもしなかったオナガガモをこの日はじっくり見入りました。

会員の新保宣子さんが記録した水鳥内訳(蓮池と一部を除くボート池)
オナガガモ ♂19、♀19  キンクロハジロ ♂68、♀21  マガモ ♂1、♀1 ハシビロガモ ♂3、♀3  ホシハジロ ♂2  コサギ 4  ダイサギ 1バン 3  オオバン 4  セグロカモメ 4  ウミネコ 2  ユリカモメ 72


しのばず自然観察会より 2011-11 2011.11.27

2011年 12月の活動 その1 高尾山天狗の集いへの参加

裏高尾と南淺川から掘削していた高尾山トンネル工事がつながり、いよいよ道路本体の工事へと進む状況になってきました。原発事故による「福島元年」のこの年に、何の反省もなく進む道路建設の愚行を、あなたも歴史の生き証人としてしっかりと見ておきましょう。
集会に先だって、現地見学が10時から蛇滝口バス停集合で実施されます。しのばず自然観察会は早めに出かけ、徒歩でいつもの小仏川沿いに歩き、合流したいと思います。なお、直接蛇滝口へ集合の方は、高尾駅北口発9時32分、52分の小仏行きバス乗車が便利です(込みます)。

集 合 12月4日(日)午前9時、JR・京王とも高尾駅北口出て左手(緑の旗) 雨天実施
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、帽子、防寒具、手袋、懐中電灯
交 通 JR新宿発7:52特快(8:35着)京王新線新宿発7:50急行(8:47着)京王新宿発8:00準特急北野乗り換え(8:53着)
これらより1本遅れると9時に着きますが、トイレ利用の時間が取れません

2011年 12月の活動 その2 不忍池水鳥観察とカウント練習

12月の不忍池の水鳥調査の練習を兼ねて、じっくり観察をしましょう。そのあと、谷中の作業所で、通信発送作業と今後の予定等の相談をします。 上野動物園には入らない予定です。

集 合 12月11日(日)午前10時、地下鉄千代田線湯島駅根津寄り改札口 小雨実施
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、帽子、あれば文挟(下敷き)
参加費 200円

2011年 12月の活動 その3 不忍池水鳥カウント調査 

1981年1月から続けている真冬のカウント調査(同年12月より毎年12月実施)です。担当の場所と種類を決めていっせいに数えますので、遅刻しないで集まってください。なお、昼前に上野動物園に入り、データの集計と動物園池の状況を確認します。入園料は会で負担します。

65歳以上の方は割引になるので、年齢を証明するものをお持ちください。

集 合 12月25日(日)午前8時45分、不忍池弁天堂わき藤棚下 雨天実施
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、帽子、あれば文挟(下敷き)


2011年10月の活動 田端文士村散策と六義園 より

10月の活動は2日(日)に、北区・田端駅周辺の田端文士村散策に、北区観光ボランティアの方々のご案内を得て19名が参加しました。はじめに駅前にある田端文士村記念館で学芸員の方からこの地域についてお話と映像で地域概要の紹介を受け、そのあと、6名の観光ボランティアの方々に導かれて、東西1km、南北700mほどを迷路をめぐるように歩きました。

空襲でほとんどが焼失してしまった町なので、当時の面影を忍ばせるものと言えば、公園に移して保存している室生犀星宅の庭石くらいでしょうか。それでもまだ残る地形に、芥川龍之介が住んでいた一角や文人、芸術家たちが歩いた町筋を偲びました。最後に訪ねた大龍寺には、正岡子規の墓がありました。東京市内では禁止されていた土葬を願った子規の遺言をかなえるため、当時市外だったこの地に根岸から弟子たちが遺体を運んだというエピソードを伺いました。北区観光ボランティアの皆さんの元気な案内に感謝!
昼からは、歩いて10分ほどの六義園に寄りました。ここでは庭園ボランティアのガイドがあり、いつもは植物や鳥ばかり見る私たちですが、庭園の成り立ち、特に和歌にちなんだつくりになっていることをじっくり学ばせていただきました。ボランティアの方、またその後で常連さん(自称、ここは自分の庭だよという方)からもイスノキや庭園を造った柳沢吉保のお話を聞くことができました。
池や水路ではカワウ、コサギ、ハシブトガラス(カラスの行水を見せてくれました)、カルガモ、コイ、ミシシッピーアカミミガメ、クサガメが見られました。


しのばず自然観察会より 2011-10 2011.10.02

2011年 11月の活動 上野公園生き物調べ 

11月の活動は、上野公園の自然を確認します。秋の生き物を中心に、写真や絵にしましょう。
集 合 11月27日(日)午前10時、JR上野駅公園口改札前 小雨実施 小雨実施
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、帽子、カメラやスケッチブックなど
参加費 200円

2011年 9月の活動 横浜・保土ヶ谷公園周辺 より

9月の活動は18日(日)に、横浜の相鉄線藤川駅から、法性寺→杉山神社→県立保土ヶ谷公園→神奈川坂→横浜市児童遊園地→英連邦戦死者墓地→横浜市こども植物園を16名で歩きました。暑い日で、バテバテの人もいましたが、全員歩きとおしました。
法性寺では50+90段の石段をのぼり高台の雰囲気を味わい、お祭りの最中の杉山神社では社殿で巫女さんの神楽の舞いを垣間見、県立保土ヶ谷公園では広い運動公園のいくつもの競技場を過ぎ、途中でスズメバチの大きな巣を見つけ、高台からの下りでは大きな富士山が見えました。
横浜市児童遊園地は広い緑地で、雑木林や池などが保存され、散歩の人、犬を連れた人、トンボをとる子どもたちがいました。英連邦戦死者墓地はもともと横浜市児童遊園地の一角をイギリスが買って、第二次世界大戦前後に日本で亡くなった英連邦各国の人々を安置した場所です。林に囲まれたなかに国別に芝生地が点在し、同じ大きさの墓が並んでいました。イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの墓地には十字架と、それぞれ、バラ、ユーカリ、ナギモドキがシンボルツリーとして植えられていました。インド・パキスタンの墓地には十字架はなく、カシワが植えられていました。それにしても、広くて静かで、うらやましい限りです。

横浜市児童遊園地と向かい合って位置する横浜市こども植物園は、バラ園、果樹園、生垣園などがあり、ゴマダラチョウがいました。また、シイの大木の枝をリスが走っていました。遠目だったので種類判定はできませんでしたが、大きさからタイワンリスのような気がしました。

高尾山天狗ハイクは12月4日(日)に延期されました

高尾山自然保護実行委員会と高尾山の自然を守る市民の会からの情報では、恒例の圏央道反対・高尾山天狗ハイクは延期になり、12月4日とのこと、詳細は次号にて。また、情報が入り次第、しのばず自然観察会のホームページ(自然保護のページ)に掲載します。

千葉の干潟を守る会40周年記念 講演会&展示会

2011年11月19日(土)13時30分〜16時15分
習志野市菊田公民館3階会議室(京成津田沼駅より徒歩5分)
講演 若林敬子さん(東京農工大学名誉教授) 東京湾の環境―その過去、現在、未来
報告 中山敏則さん(三番瀬を守る連絡会代表世話人) 三番瀬の現状
展示は2階展示室にて、11月15日〜20日開催です。
問い合わせ先 牛野くみ子さん(TEL 047−453−4987)


しのばず自然観察会より 2011-09 2011.09.18

2011年 10月の活動 北区文士村周辺と六義園散策

10月の活動は、山手線沿線の緑地、記念地めぐりで、田端〜駒込界隈を散策します。

集 合 10月2日(日)午前10時、JR田端駅北口改札前 小雨実施 雨天中止
当日は北区観光ボランティアガイドの方のご案内を依頼中です。10時に移動開始です。
徒歩行程約2kmプラス園内歩行距離計1km程度
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、帽子
参加費 200円 入園料300円(65歳以上の方は150円) 他にJR移動運賃130円

2011年8月の活動 不忍池蓮見 より

8月の活動は7日(日)に、不忍池の蓮見を18名の参加で実施しました。梅雨明けが早かったせいか、ハスの花は見ごろ、桃色の大きな花が蓮池と動物園池を埋めていました。おまけに、孵ったばかりのカルガモのヒナ9羽が親の後ろから列をつくって目の前を行進してくれました。また、何年ぶりでしょうか、蓮池にチョウトンボが2匹。動物園池ではウチワヤンマがハスのあいた水面上の枯れハスにとまっていました。コイの間にナマズの姿も。また、ボート池畔ではコムラサキが赤紫の幻色を光らせていました。以前から何回か、不忍池でそれらしい姿を見かけたことがありましたが、この日はとまって羽を広げたところを確認しました。暑い日でしたが、なにか得をした気分になりました。写真は次ページにあります。

高尾山天狗ハイクは10月9日(日)予定

高尾山自然保護実行委員会からの情報では、恒例の圏央道反対・高尾山天狗ハイクは9日とのこと、詳細は次号にて。また、情報が入り次第、しのばず自然観察会のホームページに掲載します。
↑↑ 高尾山天狗ハイクは、12月4日(日)に延期されました。


しのばず自然観察会より 2011-08 2011.08.07

2011年 9月の活動 保土ヶ谷公園周辺散策

9月の活動は、横浜市の緑地を訪ねます。会員でもある青木米夫さんに地元の観察会で歩いたコースを案内していただきます。
集 合 9月18日(日)午前10時、相模鉄道(相鉄線)星川駅南口改札口前
     横浜発9時52分、40分、31分が便利です。
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、帽子
参加費 200円

コース予定:駅→法性寺→杉山神社→県立保土ヶ谷公園→神奈川坂→旧元町橋跡→今井川調整池公園→横浜市児童遊園地→英連邦戦死者墓地→横浜市こども植物園(解散:午後3時ころ)

暑くなる可能性があります、飲み物、帽子必携。
徒歩行程約6kmプラス園内歩行距離計1〜2km

2011年7月の活動 王子周辺散策 より

7月の活動は24日(日)に、飛鳥山公園から旧音無川親水公園、王子稲荷、名主の滝公園を23名でめぐりました。JR王子駅中央口横から標高差数メートルをミニモノレール(北区設置で無料)で飛鳥山に上がりました。今年初めて聞くという人もいたセミの声の中、渋沢栄一の旧宅と庭を見学しました。ピカピカでむらの無い応接間のガラスと、台所のふつうのカラスの差が面白かったです。
旧音無川はトンネルになって駅の東側に流れていますが、一部を分水して(トンネルの方が分水かしら)、段差をしがらみのようなミニ滝にして、木陰の下を少ない水量の川がゆっくり流れていました。ここで涼みながらの昼食。
王子神社を経て、落語で有名な王子の稲荷に寄りました。崖に穴を作って祠を祭ってあるのは上野の穴稲荷や根津神社内の乙女稲荷と同じつくりです。ここには立派なキツネの石像がありました。キツネは決して人をだまさないそうです。落語の「王子の狐」が思い出されます。
名主の滝は折からの節電で、水を止めていました。その代わり、支流に当たる、標高差数メートルの崖から染み出した水が少し下ると流れとなっているのが印象的でした。


しのばず自然観察会より 2011-07 2011.07.24

2011年 8月の活動  不忍池蓮見

8月の活動は、不忍池の蓮見です。ハスの花は早朝に開花し、午後につぼみます。今回はいつもより少し早く集合となります。カメラかスケッチブックをお持ちください。
ハスの花をより近くで見るため、蓮池を回った後、上野動物園に入ります。動物園池では、岸辺や橋の上から、手に取るようにハスの花が見えるはずです。20年ほど前には白花のハスがありましたが、浚渫工事のミスで失われてしまいました。蓮見は昼で終わりますので、午後は自由行動で動物園をお楽しみください。パンダに会えるかな?

集 合 8月7日(日)午前9時、不忍池弁天堂横藤棚下
     東京メトロ(地下鉄)千代田線(湯島)、京成線(上野)が最寄駅です。
持ち物 筆記用具、双眼鏡、雨具、敷物、帽子、カメラなど
参加費 200円
動物園入園料 一般600円(65歳以上の方は割引になりますので、年齢を証明するものをお持ちください)
暑くなる可能性があります、飲み物、帽子必携。

2011年6月の活動 上野公園不忍池めぐり より

6月の活動は5日(日)に、環境週間行事として恒例の、上野公園不忍池自然と歴史的環境めぐりを行いました。いくつかの新聞に催し案内を載せてもらえたので、40名の参加でにぎわいました。
今年は土木工事や修復工事でいつものコースを使えないので、上野公園の南半分を中心にめぐりました。西側の崖の上り下りを繰り返して、地形、タブの木、神社仏閣を確認、彰義隊墓所では観察会代表であり彰義隊子孫の小川潔より、墓所の由来や生き残り隊士の明治について紹介がありました。
不忍池では、アオサギの姿に魅せられ、また久々にカルガモの親子が見られ、一同大喜び。さらに、雛たちが陸に上がってかたまって昼寝するところも見られ、得をした気分でした。


しのばず自然観察会より 2011-06 2011.06.05

2011年 7月の活動 王子周辺散策

7月の活動は、王子駅周辺の名主の滝公園、飛鳥山公園、音無親水公園(旧石神井川)を訪ねます。落語「王子の狐」を連想させる王子稲荷神社もあります。名主の滝公園では、夏の間、ポンプで水を循環させて滝を再現し、子どもたちに水遊びの場を提供してきました。ただ、節電のこの夏、水があるかどうか・・・?
会員の岡本忠直さんが、これまでの上野公園観光ボランティアに加えて、お住まいのある北区でも観光ボランティアを立ち上げました。それを聞いて、暑い夏の観察コースとして思い浮かんだのが北区王子の名主の滝でした。岡本さんたちのグループには別の機会に北区の名所をじっくりご案内いただくとして、今回は涼を求めて森と水辺のコースを考えてみました。

集 合 7月24日(日)午前10時、JR王子駅中央口改札口前(緑の小旗が目印)
     東京メトロ(地下鉄)千代田線(王子)、都電(王子駅前)接続
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、帽子
参加費 200円
コース予定:王子駅→飛鳥山公園→音無川親水公園→名主の滝公園(解散:午後2時半ころ)

暑くなる可能性があります、飲み物、帽子必携。

2011年5月の活動 上野公園下見調査 より

 5月の活動は15日(日)に、6月環境週間行事の下見調査を上野公園で19名の参加で行いました。土木工事や修復工事でいつものコースを使えないので、上野公園の南半分をめぐりました。西側の崖の上り下りを繰り返して、地形、タブの木、神社仏閣を確認、彰義隊墓所では上野戦争の命日に当たるこの日、観察会代表であり彰義隊子孫の小川潔より、墓所の由来や生き残り隊士の明治と牧の原の茶畑開墾の話の紹介がありました。ちょうど墓所を訪ねた子孫のかた1名とお話しました。不忍池では、今季もカイツブリやバンの繁殖が確認できませんでした。一方、セグロカモメの幼鳥がいたり、ウミネコ、アオサギ、ゴイサギ、コサギが見られました。

被災地からの連絡紹介

東日本大震災被災地からお便りが届きましたので、紹介します。

蒲生を守る会(宮城県仙台市) 木村さんより

「お手紙ありがとうございました。昨夜、初の例会を開き、皆で拝見しました。そして支援金のことお気持ちだけ頂くことにしました。どんなに嬉しく励まされたかしれません。(中略)同封の報告のように今は見たままを記録に残すのが私たちの役目と思います。・・・・2011.5.11」
同封の報告によりますと、「干潟を含む蒲生海岸は、地震の後の大津波の直撃を受け、文字通り跡形もない状態に変わり果て、蒲生干潟として親しまれていた潟湖状の水辺は消滅、観察スポットだった標高6mの日和山も完全に消えてしまいまいた。民家のあった地域の光景は筆舌では表せない状況です。交通手段も遮断された状態が続いています。このような状況なので、恒例の「干潟を守る日」参加行事「蒲生干潟自然観察会」をはじめ、各季節に実施してきた観察会も状況の好転まで中止といたします。
自然の力によるこの度の激変にともない、海岸生態系が姿を変え、どのように回復していくのかを見守っていくつもりです。この先、どれほどの時間がかかるかはわかりませんが、いつの日か、植生がよみがえり、底生動物が増殖し、水鳥が群れるような水辺の観察を楽しめるときが来ることを夢見ています。今後とも、私たちの活度を温かく見守っていただけますようお願い申し上げます。」             (お便りと報告は一部省略・短縮してあります)

行徳野鳥観察舎友の会(千葉県市川市)野長瀬雅樹さん、蓮尾純子さんより

液状化による土砂の噴出は(保護区:自然回復作業中の)一部水路を埋めてしまいましたが、それ以上に揺れによる地割れのダメージが大きいです。海岸部の沈降も激しく、生物観察に適した場所が消失してしまったのも痛いです。破損・漏水していた上水道は5月16日に元栓を停止。業者による工事待ち。水道が止まったため、ようやく保護区の配管復旧に着手。宮内庁鴨場北池より(許可を得て)一部水路へ揚水中。その他多数の池や棚田・水路は干上がるか水位低下中。観察路・棚田の地割れは順次補修中。保護区内の観察会は一部ルートに 限って4月10日より再開しています。(の)
正直、かなりがっくりしています。これまでしこしこと、つつましく続けてきた環境復元が、震災できれいさっぱり振り出しに戻ってしまった感じです。観察舎から見渡す景色にはほとんど何の変化もないのですけれど。それでも電気系統に異常はなく、配管もどうやらジョイント部分を手入れすればなんとかなりそうだとの話を聞いています。東北各地のすさまじさに比べれば、微々たる被害なのかもしれません。
これからも、しこしこ、ちまちまやってみます。しんどい話ではありますが、がんばろう、日本、ですね。なんと発注した塩ビパイプジョイントの送料は、被災地であるため無料なんだそうです。うちの亡夫や、浜口さんや、みなさんがきっとやきもきしながら見守ってくれているのでしょうね。ほんとうにありがとうございました。しのばず自然観察会のみなさまにくれぐれもよろしくお伝えください。(は)              (お便りと報告は一部省略・加筆してあります)


しのばず自然観察会より 2011-05 2011.05.15

東北・関東大震災 被災お見舞い申しあげます

2011年 6月の活動 上野公園自然と歴史的環境めぐり

6月の活動は、環境週間の一日、都心の上野公園に自然と歴史的環境をたずねる公開観察会です。今年は噴水周辺の工事や両大師の寛永寺旧本坊表門解体修理のため、昨年までのコースが使えません(工事はいずれも来年まで)。それで、彰義隊墓所、清水堂、五条天神などをめぐるコースへの変更になる予定です。

集 合 6月5日(日)午前9時、JR上野駅公園口前(緑の小旗が目印)一般参加者は9時半
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物
    「新版上野のお山を読む」をお持ちの方は持参を。
参加費 300円
コース予定:集合地→摺鉢山古墳→彰義隊墓所→清水堂→五条天神→時の鐘(昼食)→東照宮石段→不忍池蓮池→弁天堂横藤棚(解散:午後2時半ころ)

わずかですが被災した環境保護団体等へ震災支援金を用意します

しのばず自然観察会では、東日本大震災で被災した環境保護団体等へ支援金贈ることを3月例会で決めました。北海道・東北・関東地方の環境NGOの方、ご連絡を。

参考事例
:文化財東京駅復元工事用の東北地方作製の瓦が津波で塩水につかりました。命がけで瓦を守った東北の瓦職人たちに応えるため、JR東にこの瓦を使うように有志が要請しました。また、塩洗いの労働への支援カンパやボランティア協力をしてはという話も出ています。


しのばず自然観察会より 2011-04 2011.04.17

東北・関東大震災 被災お見舞い申しあげます

2011年 5月の活動 上野公園下見調査 (雨天実施)

5月の活動は、6月5日の上野公園公開観察会の下見調査です。今年は噴水周辺の工事や両大師の寛永寺旧本坊表門解体修理のため、昨年までのコースが使えません(工事はいずれも来年まで)。それで、彰義隊墓所、清水堂、五条天神などをめぐるコースへの変更になります。下見調査は、上野公園の歴史と自然を私たち自身が学ぶ機会です。「上野の杜事典」をお持ちの方は持参ください。

集 合 5月15日(日)午前10時、JR上野駅公園口前(緑の小旗が目印)
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物
参加費 調査なので、参加費はなし
コース予定:5月15日は1868年のこの日、上野戦争があった記念日であり、彰義隊戦死者の命日なので、しのばず自然観察会代表の小川潔は、以前慰霊祭をやっていた午後1時前後は彰義隊墓所にいて、遺族の方の墓参りに備えます。

彰義隊の墓 被災

上野公園にある彰義隊の墓では、大墓石(山岡鉄舟の筆になる「戦死の墓」が彫ってある)の頭の丸い部分が落ちました。またその左前にある小型灯篭の上半分が落ちました。右前の小型灯篭も頭の丸い部分が亡くなりました。さらに、一段低い場所の大灯篭1基が、上半分と下半分がずれました。

わずかですが被災した環境保護団体へ震災支援金を用意します
しのばず自然観察会では、上記支援を3月例会で決めました。必要な団体はご連絡を。


しのばず自然観察会より 2011-03 2011.03.27

東北・関東大震災 被災お見舞い申しあげます

2011年 4月の活動 今年も 裏高尾 野草散策 (雨天中止)

4月の活動は、今春も裏高尾の野草お花見です。昨年は思わぬ寒空に震え、裏高尾の峰尾章子さんのお世話になりました。今年こそ春の陽気のもとの野草観察になりますよう。

集 合 4月17日(日)午前9時、JR・京王線高尾駅北口(緑の小旗が目印)
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物
参加費 200円 (弁当・飲み物は出発点までに用意を。甲州街道に出るとコンビニあり)
コース予定:徒歩で小仏川沿いに日影沢まで行きます。途中トイレがありませんので、ご注意を。帰りは日影でバスに乗るか(少々早帰りかも)、高尾山に登るか(時間的に、ややがんばる必要があります)です。

2011年2月の活動 明治神宮の杜と代々木公園 より

 2月の活動は20日(日)に、小寒いながら穏やかな陽気の中で21名の参加で行われました。明治神宮では90年前に東大林学の教授・本多静六さんの設計により、100年後に自然の森が成立するとのポリシーで造られた人工林が、100年待たずに常緑広葉樹林を形成しているのを確認しました。ところどころ、スギやアカマツの残存木が、カシやシイに追い抜かれて小さくなっていくようすや、どんぐりが多数落ちているのに、稚樹の数が1/100以下、そのあと育っていく若木もほとんどないなど、植物遷移の過程を見せていました。池ではマガモのほか、オシドリが間近かに見られました。しかし、これまでオシドリがいつも見られた池の対岸には1羽も見られず、数は減っているようです。今回は残念ながらオオタカは現れませんでした。それにしても、ハシブトガラスの多いこと。都内最大のねぐらです。

*確認した鳥:マガモ、オシドリ、キンクロハジロ、カイツブリ、ハクセキレイ、ツグミ、シジュウカラ、ヤマガラ、ハシブトガラス、キジバト、スズメ、コゲラ

 午後は隣の代々木公園に寄りました。入り口周辺には、いろいろなパフォーマンスを競う若者たち、園内はジョギングの老若男女、犬の世話をする人々、花の写真を撮る人たちとこれまたいろいろ。数十人のウォーキング集団が旗を立てて通過しました。「すごいねえ、じいさん、ばあさんパワーだ」との言葉のあとに、「われわれも、傍から見ればじいさんばあさんだけどね。」

*確認した鳥:ヤマガラ、シジュウカラ、ツグミ、アカハラ、ムクドリ、シメ、モズ、ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シロハラ?

しのばず自然観察会 今後の予定

5月15日(日)上野公園観察会の下見調査 当日は1868年の上野戦争の日なので、昼すぎに上野彰義隊墓所を訪れたいと思います。なお慰霊祭は、主催者のお寺さんの都合で13日午後1時からになる予定です。

6月5日(日)上野公園自然と歴史めぐり(公開観察会)

*     上野公園の大噴水周辺は配置変更のため広く工事中で立ち入りができません。また、両大師にある旧寛永寺本坊表門も改修のため囲われていて見られません。それで、3月の活動(谷中・上野お花見歩き)の折に、5、6月のコース検討をします。

$ 上野公園の水鳥ガイド作成は、担当の加藤会員の都合で1年延期になっています。しのばず自然観察会35周年には間に合わなかったのですが、植物や文化遺産の写真ガイドなど作成と合わせて、40周年までの期間に、気長に完成させましょう。


しのばず自然観察会より 2011-02 2011.02.20

2011年 3月の活動 谷中〜上野公園 お花見 (雨天中止)

3月の活動は、お花見です。昨年とは逆コースで、谷中でスミレやサクラの花見、昼食のあと、上野公園まで歩きます。

集 合 3月27日(日)午前10時JR・京成線日暮里駅西口そと谷中霊園石段上
(日暮里駅北口改札口を出て左へ、駅舎外=西口より10m先に左奥に上る石段あり)
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物
参加費 200円 (弁当・飲み物は出発点までに用意を。西口先にコンビニあり)
コース予定:谷中霊園めぐり→サクラ、スミレ類、ニリンソウ→鉄道沿いの桜花見(昼食)→寛永寺→芸大前→噴水横→不忍池

タンポポ調査2010(南多摩地域) 報告会のお知らせ

昨春に南多摩地域で行ったタンポポ調査の結果報告会を以下のようにご案内します。

とき:3月19日(土)14時〜16時
場所:東京学芸大学(小金井キャンパス)人文社会科学系・自然科学系3号館3階 共通第一演習室
交通:JR中央線国分寺駅下車 北口(立川バス)または南口(京王バス小平団地行き)よりバスで情報通信研究機構前下車徒歩5分(研究機構正門を通り過ぎて大学北門よりバイク駐輪場を通り抜けたところの白い3階建てです)
連絡先:東京学芸大学教育学部 小川潔研究室 電話・FAX 042-329-7547(留守電兼用)

(当日は大学内の電話システム交替のため、電話・FAXは通じませんのでご注意ください)
   電子メール:ogawa@u-gakugei.ac.jp (当日13時40分まで)


しのばず自然観察会より 2011-01 2011.01.09

2011年 2月の活動 明治神宮 雨天中止

2月の活動は、明治神宮内苑を巡ります。明治天皇の例を祀るために91年前に造営された内苑の杜は、東大林学の教授・本多静六の設計で、100年後に東京の自然林をつくるという構想に沿って維持され、既に自然林のたたずまいを見せています。池にはおしどりもいます。運がよければ、カワセミやオオタカにあえるかも知れません。

午後は、余裕がある人は、隣の代々木公園に寄っていきましょう。

集 合 2月20日(日)午前10時JR代々木駅改札口前(千駄ヶ谷・原宿寄り)
(総武・中央線各駅停車または山手線)
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物
参加費 200円 (途中、お店は限られます、弁当・飲み物は出発点で用意を)
コース予定:代々木駅→北参道入り口→内苑の杜→池→芝生広場→西参道→大鳥居(原宿駅・明治神宮前駅)→代々木公園→東京メトロ(地下鉄)千代田線代々木公園駅

12月の活動 不忍池水鳥調査とその練習 より

  12月の活動は26日の不忍池水鳥個体数調査とその練習(5日)でした。5日の練習には、8名が参加、カモたちをゆっくり観察し、数える練習をしました。あいにく、台東区の小中学生が走るジュニアロードレースと今年もぶつかり、池のそばに近寄れない場所もありました。
 26日の調査には8名が参加しました。今年はアシやハスの葉が枯れるのが遅く、心配でしたが、なんとか調査は完了しました。カモやカワウの数の激減と、餌やりの人々が少なく、鳥たちが動き回らなかったのが調査のしやすさとなっています。

2010.12.26 不忍池水鳥個体数調査結果

年末カウントの結果、池全体では昨年よりさらに鳥の数が減少したことが判明しました。ユリカモメだけが個体数を回復しました。

オナガガモ   133羽(♂59♀74)            カワウ           7
カルガモ      2                      コサギ           6
マガモ       4   (♂2、♀2)           アオサギ            3
ハシビロガモ    20   (♂14、♀6)        ゴイサギ         19
ホシハジロ    15   (♂12、♀3)            ダイサギ       2
キンクロハジロ  367   (♂312、♀55)          オオセグロカモメ   3
ヒドリガモ     6   (♂3、♀3)                セグロカモメ           2
ミコアイサ      1   (♂0、♀1)                ユリカモメ        263
                             ウミネコ        4

カモ類合計   548羽                              オオバン         11
                                                             カイツブリ         1
番外 トビ   1(上空)                             ハクセキレイ     1



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