トップニュースレター・インデックス2012年分

しのばず自然観察会ニュースレター2012年分

しのばず自然観察会より 2012-12 2012.12.09

2013年1月の活動 上野公園・不忍池野外観察会(雨天実施)

と き:1月6日(日) 雨天実施
集 合:午前9時、JR上野駅公園口前(緑の旗が目印し)
     (一般参加者の集合は9時30分です。9時から受け付け準備をします)
持ち物:筆記用具、弁当、飲み物、敷物、雨具、あれば双眼鏡など
参加費:300円
解 散:午後2時半ころ、不忍池にて
注 意:防寒は十分に!

2012年12月の活動 その2 不忍池水鳥調査(雨天実施)

集 合 12月23日(日)午前9時 不忍池弁天堂横(蓮池側)藤棚広場
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、防寒具、あればカウンター
参加費 調査ですので、参加費は無料です。
上野動物園の入園料は会で負担します。65歳以上の方は割引料金となりますので、年齢を証明するものをお持ちください。

昼に動物園の休憩所で結果のまとめをし、谷中の小川作業所で1月の準備をします。
 
2012年 11月の活動 生田緑地ハイキング から

11月18日(日)、晴れあがったお天気のもと、18名が参加して小田急向丘遊園駅から街中を経て、横穴式住居群遺跡がある北斜面の散策路を登り、軽く汗をかきながら展望塔につきました。手前の富士山から丹沢、奥多摩、遠く北関東の山々、それにスカイツリーと東京タワー、横浜のビルなど、360度の展望を楽しみました。目の前では、ハクセキレイがゆっくりと歩いて、時々ポーズをとっていました。

 そこから谷間の湿地へ下る途中は、モミジの紅葉が真っ赤に映え、カラスウリの赤い実も目立ちました。 昼からは各自が思い思いのコースをとって、生田緑地を楽しみました。日本民家園に回った数名は、まず池で、アメリカザリガニが増えているとのことでホトケドジョウの移住作戦を見学、ちょうどそこの手すりにウスタビガが交尾しているのを発見。民家園では各地の農家の広さにため息をつき、民具をじっくり見て、家の構造や敷物のわらや竹に感心し、おりしも大工さんたちの組合がボランティアで建物の手入れや木工細工をしているイベントにも出会い、有意義なひと時を持ちました。


しのばず自然観察会より 2012-11 2012.11.18

2012年12月の活動 その1 不忍池水鳥調査練習(雨天実施)

集 合 12月9日(日)午前10時 地下鉄千代田線湯島駅根津寄り改札口前
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、防寒具、あればカウンター
参加費 200円            カウンターが必要な方は小川まで連絡を。

 12月23日に予定する不忍池水鳥個体数調査のために、鳥の勉強とカウント練習をします。カウント調査がはじめての方、何度やっても不安な方は是非参加を。この日は上野動物園には入りません。終了後、谷中の小川作業所で通信の発送作業をします。

2012年12月の活動 その2 不忍池水鳥調査(雨天実施)

集 合 12月23日(日)午前9時 不忍池弁天堂横(蓮池側)藤棚広場
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、防寒具、あればカウンター
参加費 調査ですので、参加費は無料です。

上野動物園の入園料は会で負担します。65歳以上の方は割引料金となりますので、年齢を証明するものをお持ちください。

 しのばず自然観察会が1981年から続けている恒例の年末カウント調査です。カモ類の個体数が最大になる年末年始に数えています。第2回目から、調査日を年末の日曜日に限定して、同じ条件のもとで実施してきました。数える鳥の種類と場所を分担して、一斉調査をしますので、集合時刻に遅れないようにご参集ください。昼に動物園の休憩所で結果のまとめをし、谷中の小川作業所で1月の準備をします。

しのばず自然観察会 新年の予定

1月6日(日)新春恒例 上野公園・不忍池野外観察会

2012年 10月の活動 野川流域自然散策 より

 10月28日、天気予報が悪い方にはずれて、集合時刻直前から雨が降り出しました。武蔵小金井駅改札口に集まった14名は、せっかく来たのだから、せめて滄浪泉園だけでも行ってみようと、雨脚がだんだん強くなる中、出かけました。雨の滄浪泉園は貸切のよう、崖線に造られた静かな園内で、湧水と池を巡りました。感激は水琴窟。水を足元に敷かれた玉石に流すと、地下の空間にたまった水に滴り落ちるときの音が壁に反響して、琴や鉄琴のような高い金属音で聞こえます。東屋があったので、雨宿りを兼ねて、通信の封筒づめを全員で行っているうちに、雨が上がってしまいました。

このあと、近くのどんぐり山(私有地でしょうか?)に寄ってから野川へ出ました。野川沿いには両岸に遊歩道が設けられています。前原小学校の部分だけ、野川は暗渠になっています。広い遊水地を過ぎて武蔵野公園のバーベキュー広場へ。ここは地下が貯水池になっています。昼食をとってからすぐ野川公園になり、観察園に入って少し木道を歩きました。湿地性の木や草花、その上に張られたジョロウグモの巣を見ました。川沿いに戻って、野川公園を縦断したところで15時になり、ここで解散。

解散後、有志5名でさらに下流の三鷹市大沢地区まで頑張ることにしました。少し下ったあたりでカルガモの中にマガモを見つけ、キセキレイ、ハクセキレイ、シジュウカラ、コサギ、と次々に現れ、圧巻は目の前にカワセミ

見学有料の水車屋敷の先にあるモデル水車があるところで川を渡って少し戻ると数十メートルでホタルがいるという湿地へ。木道を歩いて湿地を抜けると、看板の文句に、ここが有名なワサビ栽培地であることがわかりました。雨にもあわず16時まで歩いたことで、いろいろな自然と水辺の文化に巡り会えて、とても得をしたような気分で帰宅しました。


しのばず自然観察会より 2012-10 2012.10.28

2012年 11月の活動 生田緑地ハイキング(小雨実施)

集 合 11月18日(日)午前10時 小田急向丘遊園駅南口階段下(外)小雨実施
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、帽子
参加費 200円 

晩秋の一日、川崎の生田緑地を訪ねます。前回と同じく、秋の散策です。往きはハイキング道を登り(短距離ですが、やや急です)、帰りは車道と階段の道です。緑地は雑木林、湿地を巡ります。最近、病院移転跡地が開発され、雑木林の中を下る道がなくなりました。丘の上には岡本太郎美術館、かわさき宙(そら)と緑の自然館、日本古民家園、伝統工芸館、藤子・F・不二雄ミュージアムがあり、飛び地にはバラ園も季節開園、全体が文化の森にもなっています。午後はお好みの施設に分散する予定です。

2012年 9月の活動 自然教育園散策 より

 残暑厳しい中、9月9日に19名が参加しました。夏の終わりの雰囲気で、花の種類はそう多くはないのですが(と言ってもずいぶんありましたが)、秋への入れ替わりがはじまり、ミソハギのピンク色の花穂が咲き残る一方、ヒメガマの茶色の穂がすくっと立っていました。花の適期はなんといってもナンバンギセル、ススキに寄生する植物で、ススキの根元からにょっきり花を立ち上げていました。 


しのばず自然観察会より 2012-9 2012.09.09

2012年10月の活動 野川周辺ハイキング(小雨実施)

集 合 10月28日(日)午前10時 JR武蔵小金井駅改札口前 小雨実施

持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、帽子

参加費 200円 および「滄浪泉園」入園料 100円

 秋の一日、久しぶりに野川流域を訪ねます。駅から少し歩きますが、国分寺崖線の湧水をテーマとした小庭園「滄浪泉園」(そうろうせんえん)や、崖地の小さな緑地をめぐり、そのあと野川に沿って下り、武蔵野公園、野川公園に至ります。行程5Km程を、生き物や景観、水辺観察をしながらゆっくり歩きます。元気なら、少し下流の大沢緑地までがんばります。

*武蔵小金井駅のトイレは改札を出る前、プラットホーム下にあります。滄浪泉園、武蔵野公園、野川公園にもトイレがあります。

2012年 8月の活動 不忍池 蓮見 より

 連日の猛暑のなか、8月5日にいつもより早く不忍池に9時集合、13名が参加しました。今年は6月に梅雨空が続いたせいでしょうか、蓮池のハスの花は、例年より少なめ、一方、動物園池のほうはまずまずでした。また、蓮池では、岸から10mほどのハスを例年のように刈っていますが、損傷を受けた葉が目立ち、今年の刈り取り時期に問題があったのかも知れません。会員間の会話から、ハスの実(「蜂の巣」状の中に入っている1cmほどのつぶつぶ)が食べられることを知らない会員もあり、食文化を伝えていくことが必要かも知れないと感じました。

池ではチョウトンボが目立ちました。チョウのようにひらひらと飛ぶ、羽が黒光り(渋いこげ茶で、光沢があります)するトンボです。例年は池全体で1〜数匹程度が見られたのですが、この日は蓮池でも動物園池でも多数見られました。また、少しでも開けた水面がある場所では、ギンヤンマのオスが縄張りを作っていました。昨年見かけたコムラサキ(紫色に輝くチョウです)には会えませんでした。

見かけた生き物:ギンヤンマ、シオカラトンボ、コシアキトンボ、ウスバキトンボ、アカトンボ類の一種、アオスジアゲハ(メス、産卵中)、ツマグロヒョウモン(オス)、アメンボ(種不明)、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、ミシシッピーアカミミガメ、ウシガエル、コイ、コサギ、ダイサギ、カワウ、ウミネコ、セグロカモメ(幼鳥)、カルガモ(ヒナも1羽)、オナガガモ(オス、左の翼が損傷)、ハシブトガラス、ドバト、

植物はほとんどが人為的に導入されたもの:ハス、アシ、マコモ、キショウブ、ホテイアオイ、ハンゲショウ、イグサ類(種不明)、ミゾハギ、ガマ(1970年代の旱魃で自然に生えたガマは、アイアイの島工事で除去され、今見られるのは2000年代に造成した岸辺に動物園が植えたもの)

図書の紹介「地球に自然を返すためにー自然を復活させるボランティアー

 表記の図書がしのばず自然観察会に寄贈されてきました。著者は八木雄二さん。八木さんは1978年から東京港大井埠頭の野鳥公園ボランティアを続け、東京港グリーンボランティア代表理事をつとめています

人の自然意識はそれぞれの人によってかわる。失われた自然を復活させるとき、自然について、またかかわる人の思いを学ぶことが大事である。学んでみると、ボランティアも自然観察も、気楽なことではない。そういう視点から八木さんは、学ぶことの重さを背負ってボランティア活動に進んでほしいと願っています。

人のかかわる自然の維持管理の先に、ボランティアによる土地管理を経て、土地を自然に返すという発想に八木さんは至ります。そこでは、所有者がない土地と見ると俺のものだと主張する現代社会の発想とのきしみ、所有権を持とうとする人との対抗に向かうボランティアの姿勢が描かれます。哲学をバックグラウンドに持つ八木さんの視点は、50年前、自然保護教育の先達だった金田平さん・柴田敏隆さんの「自然は公共財産」にも重なるように見えます。(お)    (2012年8月刊 知泉書館 1000円+税)


しのばず自然観察会より 2012-8 2012.08.05

2012年 9月の活動 自然教育園見学(小雨実施)

集 合 9月9日(日)午前10時  国立科学博物館附属自然教育園正門前 雨天実施
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物(園内に売店はありません)
参加費 200円 
ほかに入園料(200円、65歳以上は無料なので証明するものを提示)

 2010年8月に訪ねた自然教育園に、今年は初秋の散策です。博物館の生きたフィールド展示場として守られてきた武蔵野の面影を満喫しましょう。園は天然記念物にもなっています。

交通 JR目黒駅から徒歩10分 または地下鉄(東京メトロと都営)白金台より徒歩5分

2012年 7月の活動 等々力渓谷散策 より

7月の活動は15日に、世田谷の等々力渓谷(矢沢川)を17名で歩きました。玉淀小学校前のバス停集合、水路が交差する地点では、深い谷底のような人工流路の底にカルガモを見つけました。地面から流路までの落差は、少々の雨でもあふれてしまう都市河川の弱点への対処でしょう。 

矢沢川をさかのぼり、日本庭園風の一角やお不動さんに寄り、少し早めに解散しま
した。東京学芸大学公開講座(体験ツアー)のご案内

南三陸町で学ぶ 自然とのかかわり

東日本大震災から年半近く、被災地では緊急の物的支援から住み続けられるまちづくりへと、課題が移りつつあります。その中で、自然と人間とのかかわりをとらえなおそうという視点も意識されるようになりました。

そこで、被災地でもある宮城県南三陸町を訪ね、自然とのかかわりを考えるフィールドワークを企画しました。子どもたちの自然体験復活から自然との向き合い方を考えるボランティア活動を軸に、山の道づくりへの参加や子ども時代の遊び・被災体験等の聞き取り等を通して、多くの学びが得られることでしょう。

期日 2012年9月25日(火)〜27日(木)
集合 25日 7時30分 東京学芸大学正門
交通 往復貸し切りバス
宿泊 宮城県志津川自然の家(南三陸町戸倉)
費用 宿泊費および食費実費(2泊6食)保険代等 約6000円
内容 話を聴く 昔の子どもの自然遊び
作業 昔の山遊びの道を発見・整備しよう                                      ワークショップ 自然・災害・自然体験をつなぐ
協力 南三陸町歌津で活動しているグループ「歌津てんぐのヤマ学校」

山歩きができる服装(長袖・長ズボン、帽子、軍手、雨具、登山靴か長靴)
募集人数 15名(先着順)
申し込み先 東京学芸大学コカ・コーラ教育・環境財団寄附講義事務局 担当 和田・福地 TEL & FAX 042-329-7874 E-mail::cocacola@u-gakugei.ac.jp へ。
申し込み締め切り 9月6日(木) ただし、先着順 あと数名です。

この講座は、東京学芸大学コカ・コーラ教育・環境財団寄附講義「環境マインドを持った次世代の指導者」養成プログラムの一環です。企画・案内担当 小川潔(東京学芸大)

*    申し込みをされた方には詳細を追って連絡いたします。


しのばず自然観察会より 2012-7 2012.07.5

2012年 8月の活動 不忍池蓮見(雨天実施)

 暑い季節、8月の活動は不忍池のハスの花見です。朝早めの集合で、蓮池を一周してハスの花を見て、次いで動物園に入って動物園池の様子も確かめます。お昼に一応解散しますが、動物園内の見学などして、午後に谷中で事務作業をします。

集 合 8月5日(日)午前9時 不忍池弁天道南側藤棚下
持ち物 筆記用具、双眼鏡、(弁当)、飲み物、雨具、敷物
参加費 200円

2012年 6月の活動 上野公園・不忍池 自然と歴史的環境めぐり より

6月の活動は5日に、環境週間恒例 上野公園・不忍池自然と歴史的環境めぐりを29名の参加で行いました。いつものように摺鉢山古墳で一日の予定を確認した後、時忘れ寺の塔で東京大空襲を偲び、彰義隊墓所、清水堂で戊辰戦争の名残を体験、五条天神・穴稲荷で地域の信仰をしのび、ボートワン像へ。噴水が縮小され、商業施設の喫茶店が大きな構えを見せているのには、不評の声もあがりました。旧上野音楽学校奏楽堂、水路跡をめぐり、いつものように時の鐘で昼食。上野大仏前で熱演中の演歌歌手も一緒に鐘の音に聞き入りました。
午後は東照宮石段を降りて水路跡をたどり不忍池へ。ちょうど、京成上野駅のトンネルからの排水量がピークになって、水路に水があふれたところでした。
この日は水鳥の子育てが見られず、物足りなさもありましたが、アオサギやウミネコなどの姿に、心癒される一日でした。

今夏の不忍池

今年の6月は梅雨空が続き、日照が少なかったためか、7月に入ってシーズンを迎えた不忍池のハスの花が昨年より少なくなっています。春先に刈り取った跡も、ハスの葉が部分的に枯れているのが目立ちます。
だいぶ前の冷夏の年、テレビの番組のビデオ撮りに出演したのですが、ハスの蕾が全く見えないなかで、ハスの花が咲いている想定の話をさせられました。後日の放映日にも、花は咲いていませんでした。浴衣を着て出演した落語家さんも拍子抜けのようでした。
今年はそこまでではないのですが、7月以降の猛暑に期待するしかないようです。でも、この夏の電力供給の不備を考えると、そうもいえないところがあります。
蓮池の奥のほうにいくつか裂き始めたハスの花に、大きなトンボがとまりました。写真判定では、ウチワヤンマのように見えます。ウチワヤンマは、開けた水面がある水辺の杭などにとまるヤンマで、黄色と黒の縞模様と、尾の先に半円形のウチワのようなものが1対着いているのが特徴です。動物園池では昨年も見かけましたが、蓮池で見るのは久々です。
なお、今季も不忍池で、カルガモのヒナがかえったそうです。   (小川 潔)

三番瀬を守る署名ネットワークよりのお知らせ

講演会 ラムサール条約と三番瀬

日 時 2012年7月28日(土)13時30分〜17時
場 所 和洋女子大学 東館5−1 京成線国府台より北へ徒歩15分
・小林聡史(釧路公立大学)ラムサールCOP11の成果を国内で生かすには
・中山敏則(三番瀬を守る連絡会)三番瀬の現状
・第11回ラムサール条約締約国会議(COP11)(ルーマニア会議)報告
資料代 500円
連絡先 牛野くみ子さん(電話 047−453−4987)

7月16日の環境イベント

・さようなら原発10万人集会とデモ(パレード)11時〜 代々木公園イベント広場等
原宿駅は大混雑が予想されるので、代々木公園駅、参宮橋駅等をご利用ください。
・25th平和を願うコンサート 福島によせて 14時〜 千葉市生涯学習センターホール
  当日券2000円 JR千葉駅東口または北口より北へ徒歩8分


しのばず自然観察会より 2012-6 2012.06.03

2012年 7月の活動 等々力渓谷(雨天中止)

 暑い季節、7月の活動は涼を求めて等々力渓谷を散策します。都市河川である谷沢川がつくる「東京23区内唯一の渓谷」といわれ、流域には等々力不動尊、遺跡公園などがあります。
 夏のコースは帰りが暑くてつらいという過去の経験から、今回は通常とは逆コースを選びました。集合場所に注意してください。

集 合 7月15日(日)午前10時30分 玉堤小学校バス停集合(緑の旗が目印)
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当・飲み物(現地売店なし)、雨具、敷物
参加費 200円

 東急バス玉11系統(東急田園都市線二子玉川駅発10:08、10:22 または東横・目黒線多摩川駅発10:12 いずれも5分くらい)雨模様の場合、足元が滑りやすいので注意

5月の観察会 上野公園下見調査から

 外歩きに心地よいシーズン、6月の公開観察会の下見調査を、5月13日に16名の参加で行いました。いつものように擂鉢山古墳を出発点にして、まずは頂にあった仮水準点の標識が丘下の植え込みに移されているのを確認。
 次に中央通りにもどって、工事が終わった噴水前広場へ。イベント広場にするために噴水を半分に縮小してできた空間の東西端に建物西側はS社のコーヒー店、東側はパークハウスというやや高価なレストラン。おかげで東側は旧来の園路が全く変わってしまい、上野駅の方からでないと森の中へ入るのが遠回りをさせられます。西側は園内唯一の土の上を歩ける園路でしたが、舗装され、旧水路の起点からたどる地形沿いには歩けなくなりました。さらに、破損していたとはいえ、復興の励ましにもなった乙女の像も撤去されました。また、動物園正門向かいの児童公園も半分に縮小されていました。ボードワン像周辺はかろうじて静けさを保っているものの、全体としては利便性・商業性に傾き、アメニティを失った公園改造のように思えます。
 また、都立美術館が東京文化会館横から見えるほどに樹木がかなり切られていました。そのなかで、ピンオークの大木はなんとか残り、ほのかに甘い樹液をなめてみることができました。
 両大師の旧寛永寺本坊表門はまだ改修中で、囲いに覆われていて、今年もコースからはずさざるを得ません。旧奏楽堂前には、新たに園地に都立美術館の「北口」ができ、お客さんを館内のお店に直で運ぶようになりました。この日は時の鐘をつくのが12時少し前から始まり、あわてて展望地に急ぎました。
 不忍池ではカイツブリの親子が見られたものの、カルガモのヒナには会えませんでした。観察した鳥:ヒヨドリ、ハジブトガラス、スズメ、ツバメ、シジュウカラ、センダイムシクイ、アオサギ、ゴイサギ、ダイサギ、カワウ、カイツブリ、バン、ウミネコ、セグロカモメ、カルガモ


しのばず自然観察会より 2012-5 2012.05.13

2012年 6月の活動 上野公園自然と歴史的環境めぐり

環境週間の一日、都心の自然と歴史文化遺産を見直してみませんか。

集 合 6月3日(日)午前9時(雨天中止)JR上野駅公園口前(緑の旗が目印)
    一般参加者は9時30分集合・出発
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物
参加費 300円 

4月の活動 神代植物公園散策

4月は春の花を求めて、15日(日)に調布市にある都立神代植物公園を訪ねました。雨も上がって、寒くなく暑くない、散策日よりのなか、22名が参加しました。
春が遅れているせいか、サクラの花吹雪も楽しめ、ウメ、モモ類やナシの仲間も咲いて、お花見によいタイミングでした。
 雑木林を開発してできた植物園なので、園芸植物や外来植物が目立ち、野草は自生か持ち込み・植栽かは定かではありません。ニリンソウが見ごろ、イチリンソウの先残りが見られ、シロバナタンポポ、クサイチゴ、モミジイチゴ(いずれも木苺)、マルバスミレ、分園の水辺にサワオグルマ、サワギキョウ(明らかに植栽)、ノウルシなど。外来種では、セリバヒエンソウ、アメリカスミレサイシンなど。黄色の花のタンポポは、外総苞片の反転具合は実にさまざまで、典型的な在来種と外来種の雑種の様相を示していました。
 この冬は渡り鳥(国内移動も含む)が少ないといわれましたが、野鳥で確認できたのは、ハシブトガラス、キジバト、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、カルガモ、それに鳴き始めのようなウグイスの「ホーケキョ」でした。



シロバナタンポポ

クサイチゴ

マルバスミレ

カルガモ

ムクドリ



しのばず自然観察会より 2012-5付録 

 東日本大震災 被災地訪問 (小川 潔)

 2012年4月28-30日に、被災地のひとつ、宮城県南三陸町と周辺に行ってきました。周辺各地での災害ボランティア拠点となっているRQ市民災害救援センター(くりこま自然学校関係者が開設、登米市の山際にある旧鱒淵小学校・南三陸町の中瀬地区住民が集団避難した場所)に宿泊させていただきました。訪問目的は、大震災以後の環境教育のあり方を現地から探ることでした。

旧志津川町と歌津町が合併してできた南三陸町は、リアス式海岸の狭い平地と内陸に続く山からなり、平地のほとんどは津波が洗いつくし、福幸(復興)商店街のプレハブ店舗がぽっかりと開かれています。山側には仮設住宅もあり、近くの山を切って平地をつくる集団移転のはなしもあります。

大きな瓦礫が除去された歌津地区の川では、漁師さんの若者とボランティアの手で、伝統漁法「ざわ漁」の復活に向けた作業が行われていました。川のなかに、下から上に向かって「八」の字に小石を並べ、八の字の狭くなった端に籠を据えておきます。潮が満ちてきて海水が川をさかのぼると、潮に乗って「しろうお」という透明な体をした小魚が海からやってきます。潮が満ちるにしたがって川の水位が上がり、川下の「八の字」の上を水が通り過ぎて次々と上流の「八の字」に魚がかかります。結果的にはすべての魚が捕りつくされることはなく、魚は上流で産卵し、繁殖できるという仕組みです。ここでは、河口であるにも関われず川には岩や石が多く、東京で言えば上・中流の形態をしています。

泥がたまったり石がひっくり返されたりして、川への津波の影響は完全には除去されていません。当面のボランティア作業は、川をできるだけもとの環境に戻すための掃除により、子どもたちが安心して川に入れるようにすることです。29日、目の前の川で1尾の「しろうお」が捕れました。前日にも他の川で数尾の「しろうお」が捕れ、復活の期待に関係者の顔が明るくなりました。5月1日のNHKラジオでも、「ざわ漁」が報道されました。「しろうお」、「ざわ漁」は地域住民の復興のシンボルです。それだけに3日の大雨が心配です。また、国の復興計画では、海岸に高い堤防を作りその高さまで盛り土して町を復興するようで、そうなると川は埋められてしまいます。地域の自然をどうするか、住民が何を選択するのかが次の課題です。


しのばず自然観察会より 2012-4 2012.04.15

2012年 5月の活動 上野公園下見調査

集 合 5月13日(日)午前10時 JR上野駅公園口前(緑の旗が目印)
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物
参加費 200円

2012年 活動予告

6月の予定は3日、環境週間記念 上野公園自然と歴史的環境めぐり
環境週間は、1972年の国連人間環境会議を記念して設定されました。環境の意味を見直し、地域の環境をアピールしましょう。

3月の活動 裏高尾散策

 3月は春の花を求めて、25日(日)に裏高尾小仏沢から日影沢園地コースを歩きました。久々に快晴穏やかな日曜日、早い時間と遠出のせいか、7名の参加でした。
 昨年は影信山の山腹にヤマザクラの花が見られたのに、今年は春が足踏みをして、ようやくウメが咲いたところでした。アオイスミレやタチツボスミレの花が見られたものの、キクザキイチゲの花は朝のせいか閉じたまま、キバナアマナやヒメニラ、ニリンソウ、イチリンソウなどもまだ葉が出たところでした。常緑のジュウモンジシダやリョウメンシダが目立ち、成虫越冬したテングチョウが路上で迎えてくれました。
 園地で昼食後、6人は引き返すと言うのですが、1人だけ、せっかく来たのだから高尾山に登って帰るという人がいて、それでは登ろうかという人が続出、最後まで渋ったのが藤田さんのお孫さんの小学校4年の華ちゃんでしたが、結局全員、日影沢から斜めに登り、もみじ台と一丁平の間に出て、そのまま稜線を歩いて高尾山を越えて帰りました。
 60歳を過ぎた集団は、華ちゃんの軽いフットワークに圧倒され通しでした。山は花の気配はなく、ひたすら歩いた感じでしたが、目の前に迫る富士山を見て、華ちゃんもご満悦。ただ、ケーブル山上駅前の天狗焼き(今川焼き)が売り切れでがっかりでした。

ほかに見られた花:ヨゴレネコノメ、ハナネコノメ、ユリワサビ、ヤブツバキ。
見られた鳥:ハクセキレイ、キセキレイ、カルガモ、コサギ、ルリビタキ、トビ、ハシブトガラス、ヒヨドリ。

 なお、期せずしてこの日は、圏央道の高尾山トンネルの開通日に当たりました。裏高尾ジャンクション下は後片付けのため、遊歩道が一部迂回となっていました。帰り道の高尾山から見た、開通式から30分後の裏高尾ジャンクションでは、通過する車はチチラホラでした


しのばず自然観察会より 2012-3 2012.03.25

2012年 4月の活動 神代植物公園

4月は春を楽しみに、調布にある東京都立神代植物公園をたずねます。植栽された草木とともに、野草、野鳥も観察対象です。また、分園には水辺と昔の館あと(砦と空濠あと)があり、これらも見所です。深大寺には野鳥の会の祖である中西悟堂さんの碑もありますし、お蕎麦が楽しみの人もいるでしょう。

集 合 4月15日(日)午前10時(雨天中止)神代植物公園正門前(緑の旗が目印)
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物
参加費 200円 他に入園料500円(65歳以上250円・要年齢証明書類)

参考交通アクセス
・ 京王線調布駅北口ロータリーパルコ前13番乗り場 小田急バス 吉05・吉06・吉07 吉祥寺駅
行、鷹56 三鷹駅行 14番乗り場 京王バス調34 深大寺行
・  京王線つつじヶ丘駅 北口、京王バス 丘21 深大寺行
・ JR中央線三鷹駅 南口ロータリー5番乗り場 小田急バス 鷹56 調布駅北口行3番乗り場 
小田急バス 鷹65 深大寺行
・ JR中央線、京王井の頭線吉祥寺駅 南口丸井デパート前4番乗り場 小田急バス 吉06・吉
07 調布駅北口行 6番乗り場 小田急バス 吉04 深大寺行、吉05 調布駅北口行

* いずれも20〜25分乗車「神代植物公園前」下車。

2012年 活動予告

5月の予定は13日、6月の公開観察会下見(上野公園)詳細は次号の通信にて。
6月の予定は3日、環境週間記念 上野公園自然と歴史的環境めぐり
上野公園の下見は、自分たちの観察力量アップのチャンスです。自然や文化遺産を確かめ、記録に残しましょう。

環境週間は、1992年の国連人間環境会議を記念して設定されました。環境の意味を見直し、地域の環境をアピールしましょう。

2012年 2月の活動 皇居・東御苑 より

2月の活動は、皇居周辺で2月26日(日)に28名の参加で行われました。ちょうど、東京マラソンのコースに当たり、地下鉄出入り口から大手門への道路が横断禁止となり、また観客がつめかけて騒がしく、ミコアイサの姿はありませんでした。やむなく竹橋駅まで歩き、地下鉄の通路を通って道路を地下で渡り、堀端に着きました。

桔梗門から東御苑に入ると、ウメの香りが漂います。しかし、例年なら満開の日取りなのに、ウメはチラホラ。この冬の寒さが思い知らされました。と、2羽のカラスが戯れ飛んできて木の枝にとまったように見えました。でも片方の鳥の尾羽がワシ・タカ風、双眼鏡で覗いて、ノスリであることを確認しました。この日はこれと言った珍鳥にも出会えず、このノスリ1羽に興じました。
 他に確認した鳥は、ヒヨドリ、メジロ、ハシブトガラス、ムクドリ、ヤマガラ、シジュウカラ、ツグミ、コゲラ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、ユリカモメ、カイツブリでした。東京ではこの冬、ツグミを見かけなかったので、ここで確認してほっとしました。植栽かもしれませんが、フクジュソウが咲き始めていました。   (小川)

東日本大震災被災地支援 昨年は、東北支援の具体化ができませんでした。会員、会友の団体の皆様、今年も何かできることがあれば、ご連絡ください。


しのばず自然観察会より 2012-2 2012.02.26

2012年 3月の活動 裏高尾・自然観察ハイキング

3年連続で裏高尾の春を探しに行きます。暖かければ、山ろくはヒメニラ、イチリンソウ、ニリンソウなど、春の花が迎えてくれるでしょう。午後は相対的に健脚と思う人で、日影沢の途中から、数年前に下りそこねた山道を逆に登り、高尾山を目指します。午前のコースでは、圏央道橋脚の下を通り、自然破壊の様子を確認します。

集 合 3月25日(日)午前9時15分(雨天中止)JR高尾駅北口(緑の旗が目印)
一次解散 昼食後、12時ころ日影沢キャンプ場
午後コース 日影沢上流へ→やや急な山道→一丁平→高尾山→ケーブルカーで下山→京王線高尾山口駅で解散 午後6時ころ。
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、足ごしらえ・防寒は十分に
参加費 200円
参考:JR中央線(特別快速)御茶ノ水8:15⇒新宿8:26⇒国分寺8:46⇒高尾9:11 京王線(準特急)新宿8:10⇒高尾9:03

2012年 活動予告

4月15日(日)神代植物公園 詳細は次号の通信にて。

5月は、6月の公開観察会下見(上野公園)
6月は、環境週間記念 上野公園自然と歴史的環境めぐり

2012年 1月の上野公園・不忍池野外観察会 より

年始恒例の上野公園・不忍池野外観察会は1月8日(日)に14名の参加で行われました。少人数だったので、和気あいあいのペースで歩きました。噴水周辺の改修工事で、ボードワン像に寄れず後姿を遠目に見て、旧奏楽堂から水路跡へ。上に茂るカラスザンショウにはメジロの群れとワカケホンセイインコが1羽。東照宮石段で、クスの葉は、枯れているほうが生より香りが強い、同じ仲間のタブと比べて葉脈がはっきりしているなどを体験。オドリコソウの群生は小さくなったなどの感想も。
不忍池では、カモ類の減少を確認。水かきがある足が水をかいていく様子をゆっくり見ました。葦原にはアオサギとゴイサギ。あとでコサギも。ミコアイサがきているという情報もありましたが、確認できませんでした。(後日、確認しました。上の写真参照)
いつもの7箇所で水をとって、パックテストによるCODの簡易測定をしました。ボート池の数値がここ数年になく高くびっくり。弁天道後ろの橋の両側も。12月に雨がほとんどなかったせいでしょうか?
COD(mg/L)測定値:蓮池弁天堂前6、動物園池弁天堂前7、ボート池南西端堰40、ボート池ボート場横10、動物園池弁天堂後13、蓮池弁天堂後30、水路地下水4

お知らせ
しのばず自然観察会代表幹事の小川潔は、3月末日をもって東京学芸大学の専任教員を定年退職することになりました。最終講義「自然とのつきあい―昆虫少年からタンポポおじさんへ―」が3月10日(土)午後4時―5時に小金井キャンパス自然科学研究棟1号館3F理科教育第2実験室で予定されています。詳しくは、しのばず自然観察会ホームページの自然保護のページを参照するか、小川までお問い合わせください。 


しのばず自然観察会より 2012-1 2012.01.08

2012年 2月の活動 皇居・馬場先濠から東御苑

12月にミコアイサの飛来が伝えられている馬場先濠から大手門で皇居に入り、梅の香漂う東御苑を散策します。植え込みや雑木林に、小鳥類が見られるでしょう。ときにオオタカが飛ぶこともあります。
 
集 合 2月26日(日)午前10時(雨天中止)地下鉄千代田線二重橋駅6番出口の地上(都営三田線大手町駅から地下道がつながっています) 解散は午後2時ころ。
持ち物 筆記用具、双眼鏡、弁当、飲み物、雨具、敷物、防寒は十分に。
参加費 200円

2011年 12月の不忍池水鳥個体数調査 より

年末の不忍池水鳥調査は12月25日(日)に10名の参加で行われました。カモ類の合計は609で、昨年よりほんのわずか増えました。また、オナガガモ、キンクロハジロとも微増でした。そろそろ下げ止まりでしょうか。また、このあたりの数字が、不忍池が持つカモ類の収容力なのでしょうか。

不忍池全体:オナガガモ 182、カルガモ 2、マガモ 3、ヒドリガモ  5、ハシビロガモ 11、ホシハジロ 31、キンクロハジロ 374、スズガモ 1、
蓮池:164(減少)、ボート池:307(増加)、弁天池:8、動物園池:130(増加)、カモ以外(不忍池全体):カワウ 7、ダイサギ 4、コサギ 4、アオサギ 2、
ゴイサギ 14、バン 7、オオバン 3、ハクセキレイ 1、セグロカモメ 3、オオセグロカモメ 1、ウミネコ 2、ユリカモメ 146.
他に五重塔周辺 オナガガモ 17、カルガモ 2、アオサギ 1.



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