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上野公園の開発計画が再燃しました。すでに10年近く前、雨に濡れないで行けるようにと上野駅公園口から上野動物園ま
で地下道を掘るとか、上野駅から鶯谷駅までの線路上にふたを掛けてギャラリー群を建設するなどの開発案が無責任に宣伝されました。 これには、地下道から
動物園内に出たあとどうするのかねえと笑い話になり、一時、話は下火になっていました。 今回は文化庁が上野の杜から世界への文化発信という名目で進め、1年ほど前に検討会が発足したと文化庁のHPに書いてあります。 そこでメンバー非公開の作業グループが発足、第2回検討会に以前の開発案を拡張したものが提出されました。 今回の計画では、上野動物園のモノレールを上野公園全体に拡張するとか、地下道は通路どころか地下街にする、現在禁止されている公園内の車乗り入れに対し、文化施設間をつなぐ交通輸送手段を整備するというようなことも盛り込まれています。 モノレール延長は、25年ほど前に不忍池地下駐車場建設計画が発覚した折、地域の有力議員さんがしのばず自然観察会の小川代表に、「後援会の人たちが勇 み足で考えたことで、申し訳ない」と言って撤回させた経緯があり、数年前にも東京都が延長は不可と結論したと報道されたものですが、何が何でもやりたい人 がいるのでしょうか? 計画では、駅前にとどまらず、不忍池も含めて上野公園全体を開発する意向が示されています。上野公園では、明治維新以来の開発志向のため、歴史性がない がしろにされ、残された自然空間もどんどん減少しています。心が落ち着く、安心感があるとして多くの人から支持されているのが神社仏閣の境内であり、静け さ、自然性、歴史性を備え、安心できる空間が上野公園のアメニティであり、これは喧噪の東京砂漠とは対極にあるという研究成果も出されています。 責任の所在も示さず進められようとしている上野公園の開発計画について、文化庁と東京芸大はパブリックコメントを1月16日期限で受け付けているそうです。 詳細は下記、文化庁ホームページで。 下記文化庁HPはその後、削除(移転)されています。 http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/kondankaitou/bunkanomori/iken_bosyu.html |
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